1 一部が真っ赤になっているが、痛みや視力低下などはない
結膜の血管が切れて内出血した状態で、「結膜下出血」といいます(「眼底出血」とは違います)。中年以降の人に非常に多く見られます。視力に影響することはなく、1週間位で治ります。
夜間や休日であれば急いで病院に行く必要はありませんが、念のため日中に眼科で検査を受けましょう。
2 目やにが出る
結膜炎が考えられます。早めに眼科を受診しましょう。
3 白目がふくれていて、目を閉じると痛い
花粉症などのアレルギー性結膜炎で目を強くこすった後によく起こります。半日くらいで治りますが、一度眼科を受診したほうが無難でしょう。
4 充血に伴い、痛み、視力低下がある
コンタクトのつけすぎなどの軽いものから、
・緑内障発作(眼圧が急激に上昇している状態)、
・角膜潰瘍(黒目に細菌などが感染し、深い傷ができた状態)、
・ぶどう膜炎(目の中の炎症)
などの重い病気の可能性もあります。なるべく早く眼科を受診しましょう。
急激な目の痛みを起こす状態としては「角膜の傷」、「充血や炎症」、「眼圧上昇」が考えられます。
1 角膜の傷
コンタクトレンズのトラブル、異物や外傷、再発性角膜びらん その他の原因が考えられます。
2 充血、炎症
目の各部の炎症(ものもらい、上強膜炎、ぶどう膜炎、視神経炎)が考えられます。特に著しい視力低下を伴う場合は、早めに眼科を受診しましょう。
3 眼圧上昇
緑内障発作や目の炎症による眼圧上昇が考えられます。なるべく早めに眼科を受診しましょう。
−代表的なもの、重要なもの−
1 網膜動脈閉塞症
片目が一瞬にして全く見えなります。まれな病気ですが、一刻も早く治療しないと改善しません。
2 緑内障発作
片目の痛み、充血、視力低下や頭痛、嘔吐などの症状があります。放置すると数日のうちに失明するのでなるべく早めに眼科へ行きましょう。
3 網膜剥離
片目の視野の一部に幕がかかったように見えなくなります。なるべく早めに眼科を受診しましょう。手術が必要です。
4 視神経炎、ぶどう膜炎
片目または両目の病気で、視力低下の程度はさまざまです。
5 眼底出血、硝子体出血
網膜の病気のため、網膜上や硝子体中に出血し、「黒いものが見える」程度から「全く見えない」まで、出血の量や範囲により症状に差があります。緊急性はあまり高くありません。原因としては、網膜静脈閉塞、加齢性黄斑変性、糖尿病網膜症などがあります。
「コンタクトレンズの調子が悪い」といっても、その原因はさまざまです。
1 レンズに問題がある場合
a)レンズの寿命
平均的な寿命は、ハードで2〜3年、ソフトで1年〜1年半です。しかしこれはあくまでも平均であって、個人差はあります。
(以前は平気だったのに)長時間の装用で充血したり、痛くなるようになった場合は、寿命が考えられます。
b)レンズの破損
ハードレンズの場合は破損していたら装用できないと思います。しかし、ソフトレンズの場合は装用できます。レンズをつけてすぐに異物感がある場合は、破損の可能性があります。
c)レンズの汚れ
レンズの汚れによる症状は、「くもり」として現れる場合もありますが、「かゆみ」、「めやに」、「レンズがずれる」などアレルギー症状となって現れることもあります。
d)レンズのカーブが合っていない
ハードレンズの場合:「見えにくい」、「くもりやすい」、「充血しやすい」、「ずれやすい」などの症状があります。
ソフトレンズの場合:カーブの種類は少ないため、ハードほど問題になりませんが、異物感や乾燥感などの症状がカーブの変更により改善される場合があります
e)レンズの種類の選択ミス
色々なケースがありますが、アレルギーの有無やドライアイ、乱視の程度などを考慮されずにレンズを処方された場合、不具合が起こります。
2 レンズの使い方に問題がある場合
a)レンズのつけ過ぎ
ソフトレンズの場合:ソフトレンズは乾燥しやすく目に張り付き、つけ過ぎ症状が出やすくなります。
寿命を過ぎたレンズで起こりやすいですが、使い捨てでも起こります。
大切なのは、涙の量により個人差が大きいので、自分が安全につけられる時間を知ることです。
ハードレンズの場合:ソフトに比べ格段に起こりにくいものの、寿命を過ぎればつけすぎになります。
b)不十分なケア
レンズの汚れやすさは個人差が大きく、汚れやすい人が「こすり洗い」をしないで使ってしまうと、そのレンズに対してアレルギーを起こしてしまいます。
汚れやすい目かどうかは、眼科医が事前にチェックすれば大体分かります。
しかし、コンタクトによるアレルギー性結膜炎は近年激増しています。この原因は多くのレンズ処方の場において、目の状態のチェックが不十分であるために、不適合なケア用品が選択されたり、説明も不十分であるためです。
3 目に問題がある場合
・レンズとは関係のない目の病気
また、自分では調子が悪くなくても、異常が見られることもあります。
1 目に傷がある
痛みや充血がないのに「目に傷がある」といわれた経験がある方は多いと思います。本当はレンズを中止する必要がないのに、中には1週間も中止させられているのをよく見かけます。症状もないのに中止させられた場合は、別の眼科を受診したほうがよいかもしれません。
2 血管が入っている
ソフトレンズ装用者の方で、指摘された経験がある方もいらっしゃると思います。ソフトレンズの長期間装用で慢性的に酸素不足となり、白目のほうから黒目に血管が侵入してきます。視力に影響することはほとんどなく、多くの場合はそのまま様子を見てかまいませんが、程度が強い場合は装用時間を減らしたり、ハードに変更したりする必要があります。
3 角膜内皮細胞の減少
角膜内皮細胞は角膜を透明に保つために働いています。
角膜内皮は手術や外傷で障害されますが、まれにコンタクトレンズの装用でも障害されることがあります。
角膜内皮の障害が高度になると、「水疱性角膜症」という角膜移植が必要な状態になります。
角膜内皮が軽度に障害されても自覚症状はありません。また角膜内皮の状態は、眼科で普通の検査を受けるだけでは分からず、角膜内皮細胞測定装置によってはじめて分かります。
この機械は、コンタクトレンズ装用者の検査には保険適応がされていません。つまり、検査をしてもお金にならないため、メガネ店などはもちろんのこと、レンズ量販店に付随した「眼科」などには機械自体がありません。
当院では、コンタクトレンズ装用者に対し、無料で角膜内皮細胞の測定を行っています。