よくある質問
斜視・弱視について
- Q
斜視は遺伝するのですか?
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A
遺伝する場合もあります。
- Q
調節性内斜視といわれ、メガネをかけています。メガネをかけているときは斜視が治っていますが、はずすと斜視になります。手術では治せないのですか?
-
A
調節性内斜視は、遠視が原因の斜視です。遠視をメガネまたはコンタクトレンズで矯正した状態で斜視が治っていればそれで治療は完了です。それでも残った斜視に対し手術をします。
- Q
2歳の子供で、乳児内斜視といわれています。手術は早くした方がよいでしょうか?
-
A
内斜視は自然治癒する場合があります。弱視になる恐れがある場合は早期に手術が必要ですが、そうでない場合、手術を早まると将来逆に外斜視になってしまいます。
- Q
4歳の子供で、間欠性外斜視といわれています。早く手術した方がよいでしょうか?
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A
間欠性外斜視は視力の発達に影響しませんので手術を急ぐことはありません。子供の時に治しても、大人になってから治しても差はありません。ただし程度が強い場合は小学校入学前に手術してもよいかもしれません。
- Q
間欠性外斜視ですが、「手術しても戻るからしない方がよい」、「物が2つに見えるようになるからしない方がよい」と言われました。?
-
A
間欠性外斜視の場合、もともと目を寄せて斜視を治しています。寄せる力には個人差があります。そのため、手術して治っても、すぐに寄せる習性は治せないため術後は多くの場合物が二つに見えます。この症状は2〜3日から1〜2週間でほとんど治りますが、寄せる力が強い人の場合、1か月以上続きます。そのような場合には1つに見えるような位置に戻す手術ができます。再手術を必要とするのは当院の経験では150人に1人くらいの割合です。また、治った人でも寄せる力をまだ使っていますから、その力が年齢とともに低下してくるとまた斜視になることがあります。これは、「戻った」のではなく初めから「足りなかった」のです。
- Q
3歳の子供で、間欠性外斜視です。アイパッチで訓練した方がよいでしょうか?
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A
アイパッチは弱視の治療に用いられるものですが、斜視がアイパッチでは治りません。それどころか、逆に弱視になってしまう可能性があります。最近ではドラッグストアやインターネット経由でもアイパッチが入手できますが、本当に危険ですので絶対にやめてください。
緑内障について
- Q
緑内障にはどのような種類がありますか?
-
A
大きく分けて①開放隅角緑内障 ②閉塞隅角緑内障 ③発達異常緑内障があります。ここでいう緑内障は①の開放隅角緑内障が中心になります。
- Q
緑内障は遺伝しますか?
-
A
遺伝はないとされていますが、前述の開放隅角緑内障は近視に多く、閉塞隅角緑内障は遠視に多いので、近視や遠視が遺伝すれば同じように緑内障になる可能性はあります。
- Q
眼圧の正常値はどれくらいですか?
-
A
10〜21mmHgが正常値です。緑内障は眼圧が高くなって視神経が障害され、視野が狭くなる病気と考えられていました。ところが日本では、眼圧が正常値なのにかかわらず緑内障になる人が圧倒的に多いことがわかってきました。日本人に最もおい緑内障のタイプは前述の開放隅角緑内障のなかの「正常眼圧緑内障」です。
- Q
緑内障はどうすればわかりますか?
-
A
緑内障自体は症状がなく、日本人の場合ほとんどの場合眼圧が高くないので、緑内障の発見は眼底検査が唯一の機会になります。ですから何か別のことで眼科にかかった場合、健診や人間ドックなどで眼底に異常を指摘されない限り緑内障はわかりません。
- Q
緑内障の治療はどのように行われますか?
-
A
視神経の異常に一致した視野障害があるのが緑内障です。緑内障の治療は視野障害が進行しない眼圧に下げることです。まずは目薬で眼圧をさげ、それでも視野障害が進行する場合は眼圧を下げる手術をします。
- Q
緑内障と言われていますが、胃のレントゲンをとるときにバリウムを飲んでいいか眼科に聞くように言われました。
-
A
前述の「閉塞隅角緑内障」の場合、うつぶせ体位、風邪薬、バリウムなどで急激に眼圧が上昇する可能性があります。閉塞隅角緑内障は中年以降の女性に多い病気で、発作的に眼圧が上昇し治療が遅れると失明します。しかしすでに「緑内障」と言われ眼科に通院している場合、大部分は開放隅角緑内障ですのでどんな薬の使用も問題ありません。
コンタクトレンズの障害について
- Q
コンタクトを処方してもらう時の検査費用はどれくらいですか?
-
A
初診の場合1,010円、再診で380円です。
- Q
コンタクトの種類にはどのようなものがありますか?
-
A
ハードレンズとソフトレンズがあります。日本では以前、ハードレンズ使用者が多かったのですが、使い捨てソフトレンズの普及により現在では約80%がソフトレンズ使用者と言われます。ソフトレンズは使える期間により、1日使い捨て、2週間交換、1か月交換、期限のないレンズがあります。またハード、ソフトとも特殊なレンズとして乱視用、遠近両用があります。
- Q
コンタクトが目の後ろに行ってしまうことはありますか?
-
A
ありません。しかし、ずれたレンズやその一部が白目や瞼の中にとどまることがありますのでレンズが不明になった場合は眼下を受診してください。
- Q
以前、アレルギーがあるのでソフトではなくてハードがいいと言われました。
-
A
使い捨てソフトがない時代、アレルギーが強い人はソフトよりハードが適していました。しかし現在では、アレルギーがある場合は使い捨てソフトが最適である場合があります。一般的にアレルギーの場合、ハードレンズであれば酸素透過性が低いレンズ、ソフトレンズであればシリコンでない使い捨てレンズが最適です。
- Q
ハードレンズがくもる場合どのようなことが考えられますか?
-
A
レンズに汚れが固着した場合、レンズ表面に傷がついた場合が考えられます。強力な洗浄で改善しない場合はレンズの交換が必要です
- Q
ハードレンズをつけていて急に痛くなりました。
-
A
ゴミが入った可能性があります。なるべく早く外して洗浄し、それでも痛い場合は装用を控えてください。
- Q
コンタクトを入れてすぐに痛みがある場合、どのようなことが考えられますか?
-
A
目の状態が悪いのがまず考えられますが、ハードレンズの場合レンズに異物が付着している場合、ソフトレンズの場合はレンズが破損している可能性があります。レンズ持参のうえ眼科を受診してください。
- Q
コンタクトの寿命はどれくらいですか?
-
A
一般的にはハードレンズで2〜3年、ソフトレンズで1年〜1年半といわれます。しかしかなりの個人差があり10年以上同じレンズを使用して何の問題のない人もいれば、1日使い捨てレンズが1日持たない人もいます。レンズが寿命を迎える原因は、レンズの汚れによる酸素不足とアレルギーです。自分の目のアレルギーの程度によって、レンズの種類を選択するようにしましょう。