オルソケラトロジーについて

子供の近視

近視は眼球が奥に伸展することで網膜より手前にピントが合っている状態で、多くは遺伝的要因によって起こると思われます。お子様が近視になり日常生活に支障を来した場合、メガネやコンタクトレンズで矯正するのが一般的です。

近視の進行防止

眼球の奥行き(眼軸長)は生まれたときには18mmで成長とともに成人では24mmとなりますが、この眼軸長の伸展こそが近視の進行です。近視の進行についてはよく「テレビや本を近くで見たり、スマホの長時間使用やゲームなどが原因」と思われがちですが、それについてはエビデンスがなく、「近視になるのは遺伝的な要因なので仕方がない」と考えられてきました。
近年、日本より近視の有病率が高い他のアジア諸国を中心に近視進行防止の研究が行われるようになりました。その代表的なものは
①1日40~80分の屋外活動
②オルソケラトロジー
③低濃度アトロピン
④多焦点ソフトコンタクトレンズ
がありますが、いずれの方法も短期間における結果で、長期間に渡るエビデンスはまだありません。
ところが今このコロナ渦で「ステイホーム」が叫ばれ、屋外活動が減り、スマホやゲームの時間、オンライン授業などが増えたことで近視の進行を心配して来院する患者さんが急増しています。「withコロナ」の日常はまだまだ終わりそうにない現状です。
上記のうち、当院では将来の近視の進行を防止できる可能性があるだけでなく、軽度の近視であればメガネが不要になるメリットがあるため、オルソケラトロジーを行っています。

オルソケラトロジーの説明

オルソケラトロジーは以前からあった近視治療で、夜寝ているときに特殊なハードコンタクトレンズを装用することで角膜を押さえつけて翌日の近視を軽減させる方法です。レーシックなどの手術に対して元に戻せることが大きな利点です。それに加え近年、眼軸長の伸展を抑制させることで30~60%近視進行を抑制することが報告されました。

①適応について

日本では、コンタクトレンズ学会オルソケラトロジーガイドラインにおける適応年齢は原則20歳以上で、未成年は「慎重処方」となっています。しかし実際にオルソケラトロジー治療を受けているのは小中学生が中心です。手術が受けられない事もありますが、年齢が若いほど角膜が柔らかく効果が高い事も一因だと思います。
当院では、視機能がある程度発達した小学校高学年であれば保護者の協力の下、処方可能であると考えます。

②使用レンズについて

メニコンオルソK(医療機器承認番号 22100BZX00551A02)
メーカーサイト

③治療のスケジュールと費用について

費用:両眼 165,000円(税込)
内訳 お試し装用 33,000円(お試しレンズ使用料+お試し期間中の検査料)
治療継続費 132,000円(レンズ代+1年間の検査料+レンズ保証)

オルソケラトロジーは保険診療として認められていませんが、適応であるかどうかの検査は保険診療で可能です。適応であると判断された場合その後の検査などは自費診療となります。
レンズのデータを決め注文、トライアルを開始します。その時点でレンズのレンタル費用として33,000円(税込)の費用が発生します。トライアル終了の時点で中止は可能ですがレンタル費用の返金はできません。

その後、1週間から1ヵ月トライアルいただきお互いに納得した結果が得られた場合に治療の継続を決定します。その時点で残り132,000円(税込)の継続費が発生します。納得できるまでデータ交換は可能です。 治療を継続している間は、3ヶ月ごとに定期健診が必要です。
なお、途中で眼の異常(治療に伴うものまたそれ以外)が発生した場合の治療は保険診療となります。

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